6.1 学習とは何か

本能instincts と反射神経Reflexesはどちらも、生物が生まれる前からある先天的な（学習されていない）行動である。

 

 

 

反射神経Reflexes

環境内の特定の刺激に対する運動または神経反応

本能よりも単純であり、無意識のうちに動作しているシステム（例えば、膝のけいれん反射および明るい光の中での瞳孔の収縮）や中枢神経系のより原始的な中心機能（例えば、脊髄と延髄）によってもたらされる。

 

 

本能instincts

成熟や季節の変化など、より幅広いイベントによって引き起こされる生来の行動。より複雑な行動パターンや生物全体の動き（例えば、性的活動や移動）を伴い、高次脳中枢を伴う。

 

 

 

学習には意識的プロセスと無意識的プロセスの複雑な相互作用がある。

 

連想学習Associative learning

生物が環境内で一緒に発生する刺激またはイベント間の接続を確立するときに発生する。

 

①古典的条件付けclassical conditioning　　無意識のプロセスを伴う

生物は繰り返し一緒に起こるイベントまたは刺激を関連付けることを学ぶ。

 

②オペラント条件付けoperant conditioning　　意識的なプロセスを伴う

行動とその結果（強化または罰）を関連付けることによって学習する。

おすわり→座る→ご褒美　/　お座り→聞かない→罰

繰り返し経験した後、ホドールは座るという行為と御馳走を受け取ることを結びつけ始め、座ればご褒美がもらえるということを学習する。逆に行動を示したときに犬が罰せられると、その行動を回避するように条件付けられる。

 

 

 

 

観察的学習Observational learning

他者を観察し、次に彼らが行うことを模倣するプロセス。

試行錯誤だけで学ぶのではなく、父親のサーフィンを見ることで、成功をもたらす動きを真似て、失敗につながる動きを避けることができるようになる。